製鉄所見学 その2 |
1500℃の銑鉄を運ぶため内側には耐熱煉瓦を張ってあるとのこと。
銑鉄はそのままでは脆いのでトーピード・カーで製鋼工場の転炉に運ぶ。
転炉では炭素などの不純物を取り除き鋼を作る。
ここで製鉄の工程について簡単に説明すると・・・
必要な原材料・・・鉄鉱石、石炭、石灰石、大量の水
まず鉄鉱石はコークス、石灰石と混ぜて一定の大きさに焼き固めて焼結鉱を作る。
石炭は蒸し焼きにしてコークスに。
この焼結鉱とコークスを高炉の上から交互に入れて炉内に1200℃の温風を入れて
溶けた鉄(銑鉄)ができる。
銑鉄は製鋼工場に運ばれて転炉に入れられ酸素などを吹き込んで不純物を燃焼させて
鋼鉄が作られる。
鋼鉄はスラブと呼ばれる板状の塊に鋳込まれて圧延など次の加工工程へ。
この後、鋼板、パイプ、H型鋼、厚板などの製品になっていく。
加工工程では熱延工場(熱間圧延)を見学させていただいた。
製鉄工場見学の感想
工場の規模に圧倒(3km四方に専用の港まである)された感もあるが、
原材料から鉄を作り出すというのを目の当たりにして正直感動した。
大げさかもしれないけれど日本を支えている会社の一つだなあと思った。
日常何気なく使う車や鉄道、ビルや橋など・・・鉄はここから始まるのだなあと。
昔は軽便鉄道の専用線が走っていたそうですが,今は面影もありません。
巨大な施設を見ると,小さな人間がこの施設を稼働させていると思うと改めて人の偉大さを感じますね。
ほんとそう思います。この巨大な施設や、銑鉄を運ぶ貨車や線路、パイプライン
などほとんど鉄から出来ていると思うとただただ感心するばかりです。
住金ではほとんどの鉄道車両の車輪を作っているとのことでそういう意味では
親近感があります。
出来れば台車や車輪を作るところも見たかったですねー(^^;;;